概要
牡丹雪が降る静かな朝、釜から米飴を取り出すともくもくと湯気が立ち上る。二日半かけて作ったこの液体とも固体ともつかない中間の形態を持った茶色の米飴の温度を調節するところから作業を始める。温度に敏感な米飴は少しでも熱いと手に粘り付き、また、少しでも冷たいと伸ばす途中にポロポロとちぎれてしまう。ようやく適切な温度になったら、並んで座った二人の素早い手さばきで重く厚い飴の塊が、まるで踊るように引き伸ばされていく。茶色だった飴の色は空気に触れるにつれて段々と明るくなっていき、生姜とゴマ}を入れながら飴を伸ばす作業は続けられる。飴が固くなってきたところでハサミで切ると、サクサクとして甘い名人の米飴が完成する。譲寧大君から4代伝わる伝統の米飴。西洋の棒キャンディとその製作過程が似ているように思えるが、棒キャンディには大量の砂糖が入っており、また、飴を伸ばす過程は機械で行っている反面、韓国の米飴は作り手の真心と長い時間、そして健康的な材料が使用されている。
商品説明
添加物や凝固剤、砂糖、酵素などを一切使わずに作った昌平(チャンピョン)米飴。